放課後等デイサービスの実地指導・指定更新で最初に見られる本質|形式を整えても落ちる事業所の共通点
放課後等デイサービスの実地指導・指定更新で最初に見られる本質|形式を整えても落ちる事業所の共通点
放課後等デイサービスの実地指導や指定更新において、
- 書類は一通り揃っている
- 職員も配置している
- 子どもへの想いも強い
にもかかわらず、評価が伸びず、是正指導や更新遅延につながる事業所が後を絶ちません。
その原因は、「基準を満たしているか」以前の段階で、
行政が確認している本質的ポイントを外しているからです。
本記事では、放課後等デイサービスについて、
- 実地指導・指定更新で最初に見られる視点
- 形式を整えても評価されない理由
- 行政が内心チェックしている「運営の芯」
を解説します。
結論
- 放デイの評価は「書類の有無」では決まらない
- 児発管が機能しているかが最初の関門
- 個別支援計画と日常支援の一貫性が命
- 実地指導は「更新審査の予行演習」として見られている
放課後等デイサービスの実地指導・指定更新の位置づけ
まず押さえるべき前提として、
実地指導と指定更新は別物ではありません。
行政側は、
- 日常運営の確認(=実地指導)
- 将来も任せられるか(=指定更新)
を連続した評価軸で見ています。
つまり、実地指導での印象・評価は、
数年後の指定更新に確実に引き継がれる
という前提で対応しなければなりません。
行政が最初に確認する「3つの本質」
① 管理者・児童発達支援管理責任者は機能しているか
放課後等デイサービスにおいて、
最初に見られる人物は誰か。
それは管理者と児童発達支援管理責任者(児発管)です。
行政が見ているのは、
- 名前が書いてあるか
- 資格要件を満たしているか
ではありません。
「この人が現場を把握し、判断しているか」
を見ています。
② 個別支援計画が“運営の軸”になっているか
個別支援計画は、
放課後等デイサービス運営の中心です。
しかし実地指導では、
- 立派な計画書
- 実態と乖離した支援
というケースが非常に多く見られます。
行政は、
「この計画は、現場で使われていますか?」
という視点で確認します。
③ 支援・記録・説明が一本でつながっているか
実地指導では、
- 支援内容
- 支援記録
- 口頭説明
の整合性が常にチェックされます。
この3点がズレている事業所は、
どんなに書類が整っていても評価は上がりません。
「形式は合格・中身は不合格」になりやすい放デイの特徴
① 書類作成が目的化している
更新や指導の直前だけ、
- 計画を作り直す
- 記録をまとめて書く
運営は、ほぼ確実に見抜かれます。
② 児発管が現場から切り離されている
児発管が
- 会議に出ていない
- 支援を見ていない
場合、実質的に機能していない
と判断されます。
③ 「子どものため」が説明の中心になっている
これは善意ゆえに多いですが、
制度説明ができない事業所
と評価されるリスクがあります。
実地指導は「減点方式」で行われている
放課後等デイサービスの実地指導は、
加点方式ではなく、減点方式
で進みます。
つまり、
- 普通に運営できていればプラスにはならない
- ズレがあると一気に評価が下がる
という構造です。
指定更新を見据えた「日常運営」でやるべきこと
① 個別支援計画を日常会話に落とす
職員が計画内容を
自分の言葉で説明できるか
が重要です。
② 記録は「説明資料」として書く
記録は内部用ではなく、
第三者に説明する資料
という意識で作成します。
③ 児発管の関与を見える化する
会議記録・確認欄・コメントなど、
痕跡を必ず残す
ことが重要です。
実地指導で最初に聞かれる質問と正しい構え方
| 質問 | 見られている点 |
|---|---|
| この事業所の支援方針は? | 理念と実務の一致 |
| 児発管は何をしていますか? | 実質的関与 |
| 個別支援計画はどう活かしていますか? | 形式運用か否か |
まとめ|①で押さえるべき最大のポイント
放課後等デイサービスの実地指導・指定更新で
最初に見られるのは、
「この事業所は制度を理解し、継続運営できるか」
という一点です。
書類を揃えることでも、
想いを語ることでもありません。
制度 × 実務 × 説明
が一本でつながっているか。
これが、①で押さえるべき本質です。
次の記事では、
「② 指定更新で落ちる放課後等デイの共通点」
を、さらに踏み込んで解説します。
