開業前に絶対やるべき収支シミュレーション【失敗しない設計法】
障害福祉事業|開業前に絶対やるべき収支シミュレーション【失敗しない設計法】
障害福祉事業を始める前に、
必ずやるべきことがあります。
それが「最低稼働率のシミュレーション」です。
多くの事業所が失敗する理由は、
制度理解不足ではありません。
収支設計の甘さです。
なぜシミュレーションが重要なのか
開業初月から満員になることはほぼありません。
しかし、家賃と人件費は初月から発生します。
ここを甘く見ると、
半年以内に資金ショートします。
ステップ① 固定費を洗い出す
- 家賃
- 人件費(管理者・児発管・支援員等)
- 社会保険料
- 光熱費
- リース料
- 借入返済
まずは「毎月絶対に出ていく金額」を合計します。
ステップ② 1日あたり売上を計算する
例)放課後等デイサービスの場合
- 基本報酬単価
- 想定利用人数
- 営業日数
加算は一旦ゼロで計算します。
これが安全設計です。
ステップ③ 最低稼働率を算出する
固定費 ÷ 想定月商 = 必要稼働率
例えば
月固定費 250万円
満員時月商 400万円
→ 必要稼働率 62.5%
この数字が70%を超える場合は危険水域です。
開業初期のリアル
- 1ヶ月目:30〜40%
- 3ヶ月目:50%前後
- 半年後:60〜70%
これは一般的な推移です。
地域差はありますが、
急拡大はほぼありません。
名古屋市で開業する場合の注意
名古屋市は競合が増加傾向にあります。
そのため、
- 開業初期の利用者確保計画
- 地域連携ルート
- 差別化設計
を収支シミュレーションと同時に考える必要があります。
よくある危険な設計
- 加算前提で黒字化
- 満員前提で人員MAX配置
- 自己資金ゼロで融資依存
- 資金余力3ヶ月未満
これは崩壊パターンです。
安全圏の目安
- 最低稼働率60%以下
- 運転資金6ヶ月分確保
- 加算なしでも黒字化可能
この設計なら、
急激な崩れ方はしません。
シミュレーションは「未来予測」ではない
これは占いではありません。
撤退ラインを知る作業です。
撤退ラインが明確な事業所は、
崩れません。
まとめ
障害福祉事業で失敗する理由の多くは、
制度ではなく設計です。
法人設立前に、
必ず収支の安全圏を確認してください。
数字を見ずに進むのは、
地図を持たずに山に入るのと同じです。
