実地指導で必ず見られるチェックリスト|就労支援事業所向け③
実地指導で必ず見られるチェックリスト|就労支援事業所向け③
実地指導当日の流れと指摘後の正しい対応|就労支援事業所が絶対に知っておくべき実務
障害福祉事業所を運営していると、必ず直面するのが
「実地指導」です。
特に就労継続支援A型・B型事業所では、
- 突然通知が届いて不安になる
- 当日の流れが分からない
- 指摘された後、どう対応すればいいか分からない
という声を多く聞きます。
本記事では、実地指導当日のリアルな流れと、
指摘後に絶対やってはいけない対応・正しい対応を
行政書士の実務視点で詳しく解説します。
要点
- 実地指導は「当日」より「事前準備」で8割決まる
- 指導員は敵ではなく「制度チェック役」
- その場の言い訳は逆効果
- 是正対応の質が指定更新に直結する
実地指導とは何か?
実地指導は、事業所が
- 人員基準
- 設備基準
- 運営基準
を実際に守って運営しているかを確認する行政調査です。
重要なのは、
「落とすための調査」ではない
という点です。
ただし、違反があれば必ず指摘され、記録に残る
という意味では、指定更新と密接に結びついています。
【STEP1】実地指導の通知が届いたら最初にやること
通常、実地指導は
- 1か月〜2週間前
- 文書またはメール
で通知されます。
通知を受け取った直後のToDo
- 日程・対象期間を確認
- 提出書類リストを確認
- 管理者・サービス管理責任者と共有
この段階で慌てる事業所ほど、当日トラブルになりやすい
傾向があります。
【STEP2】事前準備で必ず整えるべき書類一覧
人員関係
- 勤務表(過去数か月〜1年分)
- 雇用契約書
- 資格証・研修記録
利用者関係
- 個別支援計画(全員分)
- アセスメント
- 支援記録(日報)
運営関係
- 運営規程
- 重要事項説明書
- 事故・苦情記録
「すぐ出せる状態」にしておくことが極めて重要です。
【STEP3】実地指導当日のリアルな流れ
① あいさつ・趣旨説明
指導員から
- 実地指導の目的
- 本日の流れ
が説明されます。
この時点で過度に身構える必要はありません。
② 書類確認(ここがメイン)
実地指導の7割以上は書類確認です。
よく見られるポイント
- 勤務表と実態の一致
- 個別支援計画と日報の連動
- 加算要件の裏付け
黙々と確認される時間=問題がない証拠
とは限らない点に注意してください。
③ 現場確認・質疑応答
必要に応じて
- 作業室
- 面談室
- 掲示物
などを確認されます。
この際、
「実際どう運営していますか?」
といった質問が出ます。
書類と違う説明をしないことが最重要です。
④ 指摘事項の口頭説明
最後に、
- 指摘事項
- 軽微な注意点
が口頭で伝えられます。
この場で反論・言い訳は絶対NGです。
【絶対NG】実地指導でやってはいけない対応
- 「前任者がやっていた」
- 「みんなやっている」
- その場で書類を作り直す
- 感情的になる
これらは心証を一気に悪化させます。
指摘後の流れ|是正指導・改善報告とは
実地指導後、
- 文書指摘
- 是正指導
が出される場合があります。
是正報告で見られるポイント
- 原因分析ができているか
- 具体的な改善策があるか
- 再発防止策が明確か
「直しました」だけでは不十分です。
指摘後の対応Q&A
Q1. 軽微な指摘なら放置しても大丈夫?
いいえ。軽微でも更新時に必ず確認されます。
Q2. 是正報告書は形式的でいい?
危険です。内容の薄さ=改善意思なしと判断される可能性があります。
Q3. 指摘内容に納得できない場合は?
その場では受け止め、後日冷静に文書で確認するのが正解です。
実地指導と指定更新の関係
実地指導は指定更新の予行演習とも言えます。
- 指摘が多い → 更新リスク高
- 是正未完了 → 条件付き更新
- 重大違反 → 更新不可
だからこそ、
実地指導対応=更新対策なのです。
専門家が入ると何が変わるのか
- 事前に指摘ポイントを潰せる
- 是正報告書の質が上がる
- 更新まで見据えた改善ができる
「何となく対応」から
戦略的対応へ変わります。
まとめ|実地指導はチャンスでもある
実地指導は怖いものではありません。
運営を見直し、更新を確実に通すための機会
と捉えるべきです。
次の記事では、
④ 実地指導でよくある誤解・グレーゾーン
を徹底解説します。
