実地指導で必ず見られるチェックリスト|就労支援事業所向け②
実地指導で必ず見られるチェックリスト|就労支援事業所向け②
指定更新で落ちる事業所の共通点|就労支援事業所は「更新」が本当の関門
就労継続支援A型・B型事業所を運営していると、
多くの方がこう考えがちです。
「指定申請さえ通れば、あとは運営するだけ」
しかし、行政書士として断言できるのは、
です。
実際、更新時に条件付き更新・是正指導・最悪の場合は更新不可
となる事業所は決して少なくありません。
要点
- 指定更新は「3年間の運営実績」を見られる
- 申請書類より「日常運営の積み重ね」が重要
- 実地指導での指摘は更新に直結する
- 落ちる事業所には明確な共通点がある
指定更新とは何か?(制度の前提整理)
指定更新とは、原則6年ごとに行われる
「指定を継続してよいか」の審査です。
更新では次の点が総合的に確認されます。
- 人員基準・設備基準を継続して満たしているか
- 運営基準違反がないか
- 過去の実地指導での是正状況
- 記録・書類の整合性
指定申請時の「計画」ではなく、実績が問われる点が最大の違いです。
【共通点①】人員基準を「ギリギリ」で回している
更新で最も多い致命的パターンがこれです。
よくある状態
- 欠勤が出ると基準割れ
- 兼務職員の整理が曖昧
- 勤務表と実態がズレている
指定申請時は「予定」で通っていても、
更新では過去数年分の勤務実績を見られます。
一時的な基準割れでも、繰り返しであればアウトです。
【共通点②】個別支援計画が「形骸化」している
更新で確実にチェックされるのが個別支援計画です。
行政が見ているポイント
- 全利用者分があるか
- 定期的に見直されているか
- 支援記録と内容が一致しているか
よくあるのが、
「計画はあるが、日報と全く連動していない」
この状態は更新リスクが非常に高いです。
【共通点③】実地指導の「是正」が終わっていない
過去に実地指導を受けた事業所は要注意です。
行政は更新時に必ず次を確認します。
- 是正報告書を提出したか
- 実際に改善されているか
- 再発防止策があるか
書類だけ整えて現場が変わっていない場合、
更新時に一気に評価が下がります。
【共通点④】加算の算定根拠を説明できない
加算は収益の柱ですが、更新では最大のリスク要因にもなります。
危険な兆候
- 「前任者がやっていた」
- 要件を正確に説明できない
- 記録が不足している
この状態で更新を迎えると、
返還+更新不可という最悪のケースもあります。
【共通点⑤】運営規程・重要事項説明書が古い
更新時には、書類の最新版かどうかも確認されます。
- 報酬改定前の内容のまま
- 実際の運営と不一致
- 変更届未提出
「内容は変えていないつもり」が、
実は違反状態になっていることも珍しくありません。
【更新前セルフチェック】YES/NO 10問
- 人員基準を常に満たしている → YES / NO
- 勤務表と実態が一致している → YES / NO
- 個別支援計画は定期更新している → YES / NO
- 日報に具体性がある → YES / NO
- 加算要件を説明できる → YES / NO
- 是正指導は完了している → YES / NO
- 書類の保存期間を守っている → YES / NO
- 管理者が運営を把握している → YES / NO
- 更新時期を把握している → YES / NO
- 第三者チェックを受けている → YES / NO
NOが3つ以上ある場合、更新リスクは高いと考えてください。
更新で失敗しないための実務対策
- 更新の1年前から準備開始
- 実地指導目線で自己点検
- 是正履歴を整理
- 専門家による事前チェック
まとめ|更新は「運営の総決算」
指定更新は単なる手続きではありません。
これまでの運営が適正だったかを問われる総決算です。
次の記事では、実地指導当日の流れと指摘後の正しい対応を
具体的に解説します。
